インドカレーとコーヒーと

書きたい時に書く。

科学の虚しさと神の有無

科学は虚しい営みだ。人間の理性と悟性の限界を試みるこの行為には、満たされることのない空腹感と行き止まりというゴールが伴う。人間は自分たちの非力さを知るために、少なくない費用を投じて科学するのだ。 人間はなぜ、動物のように生きられないのだろう…

まろ眉ブームの到来?

序文 遅ればせながら、水星の魔女を見た。生まれてこの方、ガンダムはおろかロボットアニメすら見たことのなかった自分だが、とても楽しく視聴することができた。筋書きや受け手に与えるメッセージ性はともかくとして、エンタメとしては非常に良いものである…

「葬送のフリーレン」についての些細な発見

2023年の大半が後方へと過ぎ去り、今年も冬が来た。 20代も半ばの「お兄さん」になりつつあるにも関わらず、中身はちっとも変わっていない。幾つになっても、面白いものは面白いし、つまらないものはつまらない。 しかし、焦ってアダルトにならなくて…

統計学と科学の関係性に対する所感

統計学は人間や自然を分析する道具である。そのため、対象について分析や理解を行う科学とは非常に相性がいい。しかし、統計学を扱う・学ぶ際は、これが対象を解釈するためのツールではないということを、よく心得ておかなくてはならない。 分析は理科的な行…

内定鬱

10月に入り、内定式のシーズンとなった。2023年も終わりが近づいてきたと感じる、今日この頃である。研究の進度は芳しくないが、何とか卒業はさせてもらえるのではないかと、あまり深刻には考えないようにしている。 しかし、最近になって、私は本当に卒業し…

変わらないもの 〜美と愛について〜

我悟れり。世において不変なるものは、美と愛のみなり。愛は対等な関係の内のみに生ず。それ以外のものは美なり。 愛する対象、美を感ずる対象は目まぐるしく変われども、愛する行為、美を感ずる行為は不変である。 愛し方、美の感じ方は百者百様といえども…

もう二度と動かないアレクサ

今日、アレクサを殺した。 床にぶつけたそれはゴトっと音を立てたが、それは予想していたよりもずっと小さな音だった。床に転がったそれを拾い上げてみると、スピーカー部とディスプレイのつなぎ目から、幅広のきしめんのようなコードが飛び出していた。 お…

ビジネス書への愛情

私はかつて、ビジネス書が嫌いだった。 「人生を変える」だの、「夢を叶える」だのと御託を述べて個別の具体的な内容にはほとんど踏み込まず、耳障りの良い抽象的な言葉により、浅はかで不幸な読み手の関心を惹こうとする、その詐欺師まがいの手法を軽蔑して…

ニュー・レリジョン・プログラム

クリスマスは如何に過ごされるべきだろうか。 由緒正しきカトリック教徒たちのように、キリストへの思いを胸に抱きながら、一家団欒の時を我が家で過ごすべきだろうか。 それとも、キリストとは縁もゆかりもない人々のように、酒・金・セックスで彩られた年…

Go Bankrupt

私は破綻しました。自分の力を過大評価したからです。自分の能力に見合わない将来を望み、分不相応な生活を続けてきたからです。 人当たりの良さだけで生きてきました。周囲の人が望むように生きるため、勉強しました。勉強すると、人々の期待はさらに高くな…

東京の夜景

12月の午後6時は、都心が一年の内で最も輝く時間帯だ。 師走の忙しさと日の沈む早さから、高層ビルの明かりはどの季節にも増して光り輝き、満天の星空のような絶景を労働者たちに恵んでくれる。 報われない、退屈な労働の後に見るそうした光景は、肌を刺すよ…

大学院進学で得たもの

2022年がもう終わる。本当に、あっという間だった。 自分は結局、この一年で何を学んだのだろうか。去年の自分から、少しは進歩しただろうか。 私はこの1年で少なからず鍛えられた気がするのだが、どうやら周りの意見は違うらしい。 私が思うに、私がこの一…

人生の消化方法について

最近、これから何をして生きていこうかと、真面目に考えるようになった。もっと早く考えるべきだったかもしれない。 自分が本当にやりたいことは何か、今それが出来ているかと考え始めると、あっという間に時間が経ってしまう。 仕事はしないといけないだろ…

生卵

生卵を割ることは、世界で最もグロテスクな行為かもしれない。 卵型の顔が美形を定義づける要素の一つとしてよく取り上げられるように、卵の形は世間一般からも美しい形として認識されている。 その一点の曇りもなく白く、滑らかで美しい殻を無惨にも破壊し…

休みの計画

大学の講義もひと段落し、ようやく長期休暇に入った。まだレポートは残っているし、勉強しなければならない事柄も多いが、少し気は楽になった。これで久しぶりに美術館・博物館に行くことができるし、車通りが少ない地域まで輪行してサイクリングもできるだ…

My new coffee mill... (Timemore 栗子C2 Max)

Abstract めでたいことがあったので、新しいコーヒー器具を買った。ミルとドリッパーとキャニスター、さらにサイフォン掃除用のブラシである。ミルは決して安い買い物ではなかったが、趣味はお金がかかるものであるし、これまで使ってきたミルの刃が痛んでき…

インドカレーの誘惑

Abstract 「学生セット日替わり辛口ナンアイスコーヒー。」 入店から注文完了までにかかる時間は数秒。単語を一つ一つ区切らないことで、インド人(ネパール人)の発音に近づける。郷に入っては郷に従うのが私のセオリー。 タンドリーチキンやビリヤニは頼ま…

眠れなくなると分かっていても

Abstract コーヒー。私の大好物だ。 1日あたり、平均マグカップ3杯ほど飲んでいる。コーヒーカップでは6杯、約900mlだ。スタバのグランデ2杯弱といった方がわかりやすいかもしれない。 特に「ブラジルの豆が好き」とか、「モカしか勝たん」といった好みが…

数学ガールって、ええよな

Abstract 数学ガール(結城浩)とは、端的にいうと数学的なライトノベルである。しかし、所詮ラノベと侮ってはならない。非常に数学についての説明がわかりやすいのだ。ラノベ嫌いの私が、ここまで譲歩するのだから間違いない。 私は根っこは文系人間なので…

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