インドカレーとコーヒーと

書きたい時に書く。

東京の夜景

 12月の午後6時は、都心が一年の内で最も輝く時間帯だ。

 師走の忙しさと日の沈む早さから、高層ビルの明かりはどの季節にも増して光り輝き、満天の星空のような絶景を労働者たちに恵んでくれる。

 報われない、退屈な労働の後に見るそうした光景は、肌を刺すような寒さと風に耐えながら懸命に働く我々に、明日への希望と新たな勤労意欲をもたらしてくれる。

 しかし、その星空を作り出しているのは我々労働者なのである。この光こそ人々が労働に捧げた時間、いわば命の灯火なのだ。

 

 桜の樹の下には死体が埋まっている!