インドカレーとコーヒーと

書きたい時に書く。

統計学と科学の関係性に対する所感

 統計学は人間や自然を分析する道具である。そのため、対象について分析や理解を行う科学とは非常に相性がいい。しかし、統計学を扱う・学ぶ際は、これが対象を解釈するためのツールではないということを、よく心得ておかなくてはならない。

 

 分析は理科的な行為だが、解釈は文化的な行為である。人や自然を解釈する、つまりそれらに何らかの意味を与える行為は、数値的なものによる計量的評価や、客観的事実に立脚した論理的帰結によってはなしえないはずだ。

 私が思うに、それが可能なものの例としては、哲学と宗教がある。