インドカレーとコーヒーと

書きたい時に書く。

My new coffee mill... (Timemore 栗子C2 Max)

Abstract

 めでたいことがあったので、新しいコーヒー器具を買った。ミルとドリッパーとキャニスター、さらにサイフォン掃除用のブラシである。ミルは決して安い買い物ではなかったが、趣味はお金がかかるものであるし、これまで使ってきたミルの刃が痛んできたこともあるので、少々奮発した。結果的に、非常にいい買い物をしたと考えている。

 また、この記事はミルを買った翌日に書かれたものである。耐久性を確認するため、1週間程度使用してから公開するものとする。

 

Coffee Mill 

 Timemore の 栗子C2 Max、8,200円。

 本当はKalitaのクリアミル(実売価格 : 7,200円)や、趣を変えて Bialetti社の直火式コーヒーメーカーBrikka(実売価格 : 6,500円)を買う予定だった。しかし、昨今のお家カフェブームのためかどちらも品切れ・品薄になっており、今回はやむをえず予算を少々増額して、評価が高いこちらのミルを購入した。

 使ってみたところ、数年間使用してきたKalitaの KH-3 よりも遥かに豆を挽きやすくなった上に、粒度も揃うようになった。ミルの表面にダイヤモンド・パターン加工が施されているため細かい凹凸があり、高いデザイン性と握りやすさが両立されている。

 前のミルは木製だったので挽いている時に手に木の温もりを感じたが、このアルミ製のミルには金属特有のひんやりとした心地よさがある。甲乙つけがたいがアルミ製のミルを回す時の方が、その冷たさのため感覚が鋭敏に、かつ思考も明晰になる気がする。
 「コーヒーを挽いている」というよりも、「コーヒーを淹れている」という意識を持って豆を挽くようになった。つまり、これまで豆を挽く際にはコーヒーを淹れることまで考える余裕はなかったが、この新しいミルを使うことで脳に余裕ができ、作業全体を俯瞰することができるようになった。その結果、ドリップやお湯の温度管理にも集中できるようになり、全体の作業時間短縮と味・香りの向上に貢献している。

 また、粒度をダイヤルで簡単に調節できるのも素晴らしい。前のミルはクラシカルなネジ式だったので、趣こそあれ粒度の調節が億劫だったし、細かい調整にはある程度の経験が必要だった。ダイヤル式では手軽に粒度を変えられるので、失敗なく色々な挽き具合を楽しむことができる。

 もちろん、メリットばかりではない。ボディが金属製になったことで静電気が発生しやすくなり、より多くの粉が粉受けや刃に残るようになってしまった。微粉が減るという点ではメリットと言えなくもないが、残った粉を全て捨ててしまうことは躊躇われるので、結局ブラシでペーパーに掃き出してしまう。
 以前使用していたミルでは刃に多少微粉が付着する程度で、粉受けに残ったものも大方微粉であったので、気兼ねなくシンクに落としてしまっていたが、このミルではそういうわけにはいかない。

 また、ハンドルの掴む部分がプラスチックでできているため、8,200円にしては安っぽく見えることもデメリットの一つである。KH-3 のハンドルは木製だったので、2,000円台のミルにしてはおしゃれで高級感があった。

 Amazon のレビューの中にはミルのプラスチック部が割れたという報告もあるため、耐久性についても少々不安がある。ラインナップの中には Slim plus という、パーツが金属 & 木製のものもあったが、豆を20gまでしか挽けないことや価格の高さもあり、今回は30gまで挽けるC2 Maxを購入した。コーヒーカップ1杯(約130ml)淹れるのに 10g の豆が必要なので、一度に 20g 程度挽くことが多いのだが、容量ギリギリまで豆を入れることに不安を感じたので、少し余裕を持たせたのだ。

 ミルについてはこのくらいだろう。今のところ特に深刻な問題もなく、非常にいい買い物をしたと考えている。Timemoreは中国のブランドなので少々不安もあったが、デザインが良く粒度も安定しており、何より楽に挽けるので嬉しく思っている。
 今後持ち運び用に、値段は張るがNANOを買うのもありかもしれない。